ジャズ (JAZZ)

日本盤発売日:1978年11月25日
イギリス盤:1978年11月14日(11月10日説あり)、アメリカ盤:1977年11月14日
イギリス盤初版:「A面:YAX 5550-1U」「B面:YAX 5551-1U」

薄い灰色帯、ジャケットは米ELECTRAとほぼ同じデザインであり、エンボス加工Wジャケットorデラックスジャケット(ゲートフォールド)、各曲の英詞と日本語訳詞、ピンナップ(UK・US盤レコード紙袋とほぼ同じデザイン)、Bicycle Race撮影時のポスター(UK盤は、ジャケットに貼り付けてある)、レコードの保護用ビニール袋等。
一方東芝EMI盤の方は、英EMIとほぼ同じデザインであり、エンボス加工無しWジャケットorデラックスジャケット(ゲートフォールド)、東芝EMIのCD盤と同一のライナーノーツ(大野祥之氏)、各曲の英詞と日本語訳詞(何故かワーナー・パイオニア盤と同一のもの)(いずれも英盤のレコード紙袋がデザインされた紙の裏面に記載)。ポスターは無い。レコード保護用ビニール袋等。

「JAZZ」というタイトルは、ロジャー作曲の「More Of That Jazz」から来ているものと思うが、それ以外にも意味があるとの事。
例のポスターにもピンナップにも興味は無かった。ライナーノーツが無い事もこの記事を書いている時に気が付いたくらいだ。何よりも私の興味を惹いたのは、ジャケットの内側、スタジオの内部の写真である。当時の筆者は、毎日の様にこのスタジオ写真ばかりを見ていた。より音楽や楽器やレコーディングに興味を持ち始めた頃だった。

冒頭のいきなりのアラビア語らしき歌詞で驚き(「ムスターファ」や「イブラヒム」は、男性の名前を指すらしい)、モノラルでローファイだった音声が、いきなりステレオで超ハイファイのド迫力になり、大慌てでアンプのヴォリュームを絞る。フレディ作の「Mustapha」。
「Jealousy」も好きな曲だった。バスドラをオフったロジャーのドラム、ブライアンの「Hallfredh」とジョンの「Fender Precision"Fretless"」が絡まり、フレディのピアノがとにかく美しい。
ジョン作の「In Only Seven Days」やブライアン作の「Leaving Home Ain't Easy」も好きだった。ロジャー作の「Fun It」のシンセドラムも、最も効果的な使い方をした曲ではないかと思う。
「Fat Bottomed Girls」「Let Me Entertain You」といったライヴ向きな曲も素晴らしいし、「Don't Stop Me Now」や「Bicycle Race」といったコマーシャル性を持つ曲も重要な点だ。テレビを観ていて何かしらの「自転車に関わるシーン」があると必ず聴ける「Bicycle Race」。自転車の曲なんてそんな滅多に有るもんじゃない。小坂一也さんの「青春サイクリング」か、クイーンの「Bicycle Race」か。
筆者の思い出がぎっしり詰まっているアルバム「JAZZ」。このアルバムを聴く度に、15歳の自分に戻れるのだ。ここに書ききれなかった曲も私にとっては思い出であり、どれも好きな曲である。

「日本盤」は全て「東芝プレス」。ワーナー・パイオニア盤は「艶無しジャケット」と「艶有りジャケット」がある。(比較)

それぞれの盤の見分け方は、「戦慄の王女」の項をご参照ください。

P-10601E
1978年11月プレス盤。ジャケットは艶無しでサラサラしている。B面には「1-A」が存在する筈であるが、筆者は見た事が無い。レコード購入時にクイーンポスターが配布された。
プレス年月:1978年11月
A面:1-A-22
B面:2-A-11
ジャケット印刷:Ic A
ジャケット・カタログNo:6E-166
(ジャケ裏) P-10601E(背表紙)
ジャケット価格表記:¥2500
(背表紙)


P-10601E
1979年1月プレスでジャケットは艶有り。この盤の時点で「A面:2-」「B面:3-」になっている。カッティングの際に用いたマスターテープも良好。筆者が当時購入した盤であり、クイーンのポスターも貰った筈だが、どの様なポスターだったのか思い出せない。
プレス年月:1979年1月
A面:2-B-1
B面:3-A-22
ジャケット印刷:Ic A
ジャケット・カタログNo:6E-166
(ジャケ裏) P-10601E(背表紙)
ジャケット価格表記:¥2500
(背表紙)



P-10601
前項で触れた「P-10300E」は「P-10300」となり、帯も変更、シュリンクラップで覆われている。筆者はこの盤を所有していない。具体的な事は全く分からない。
プレス年月:
A面:
B面:
ジャケット印刷:
ジャケット・カタログNo:
ジャケット価格表記:




EMS-81777
「東芝EMI盤」は偶然入手する機会を得た「流通盤」。アナログ盤発売が中止になった。この盤は廃棄される直前に保存された物で、いわゆる「見本盤」ではない。見本盤はたまに見かけるが、盤質が最も心配であり(過去に別アーティストの見本盤を購入した際、酷い盤質だった)、国内版見本盤は絶対に買わない事にしている。筆者所有のレコードの中で「見本盤・サンプル盤」の類の物は「クイーン関連シングル1枚」だけ。

「EMS-81777」は東芝EMI内の「JAZZ」のカタログNo.。
「YAX-5550 YAX-5551」は英国EMIのメタルマスターのカタログNo.。
「EMA-788」は東芝EMI内のメタルマスターのカタログNo.。


プレス年月:1987年2月
A面:YAX-5550 (EMA-788-A) 1S3 
(ワーナー・パイオニア盤で例えれば、「1-A-3」)
B面:YAX-5551 (EMA-788-B) 1S23 
(ワーナー・パイオニア盤で例えれば「1-A-23」)
ジャケット印刷:「ア」
ジャケット・カタログNo:EMS-81777
(ジャケット表面・裏面と背表紙)
ジャケット価格表記:¥2500
(ジャケ裏面)