OTHER BASSES

ね〜そろそろ返してよ〜・・・寒いからさ〜・・・。(そっちかよ・・・)
しかも目はしっかりカメラ目線のオヤジ)

このページでは、ジョンが使用した他のベースについて触れたいと思います。


RICKENBACKER Model 4001 Jet Glo

70年代初期物と思われるリッケンバッカー4001JG。ブライアンの話によると、「ジョンはオーディションの際、リッケンで現れた」そうである。
「Model 4003」と間違えられやすいが、70年代初期の「4001」と「4003」では、ピックガードの構造が異なる為、ビスの数で違いを見分ける事が出来る。(初期の4003は、ネックのロッドアジャスト調整を、ネックエンド側から行う仕組みになっている為、ピックガードは、2枚構成になっていた)
ちなみに「Jet Glo」は、リッケンバッカー特有のカラーカタログによるもので、この場合、「ブラック」を表す。
リッケンの音は、低音が潜る様な感じで聞こえる筈だが、その様な音に聞こえるクイーンのレコードは存在しない為、ジョンはレコーディングでは一切使用していないと思われる。

←初期のTV撮影・・・。

MUSICMAN STINGRAY BASS

正式にライヴツアー用のサブベースとして初めてPB以外に存在するのが、この"MUSICMAN STINGRAY BASS"。「華麗なるレース」レコーディング終了直後に購入か?76年のUK アールズコート公演では全編で使用している。このベースなくして「地獄へ道連れ」のヒットは有り得なかったかも知れない。
アクティブサーキットを内部に持ち、倍音に優れ、ピックアップもハムバッキングの為、とても良い音を演出してくれる。
現在はクリーブランドのロック殿堂博物館に展示されている。
その後、クイーン結成40周年の2011年には、日本(東京タワー)で行われた「クイーン展 QUEEN FOREVER」にて一般公開された。
FENDER PRECISION BASS FLETLESS

STINGRAYとほぼ同時期に購入したと思われるフェンダー・プレシジョン・フレットレスベース。76年製のこのプレシジョンは、時期的な事を考えると、アッシュ・ボディであると思われる。
ライヴでは「’39」や「My Melancholy Blues」などで、レコーディングではアルバム「JAZZ」等でも使用している。フィンガーレストはE弦の上部に付いていたが外して使用している。メイプル指板でピックガードは3プライの黒。

FENDER PRECISION BASS ORIGINAL MODEL

Fender Precision Bass のオリジナルは、1952年〜1956年の約4年間に作られた物。(’57年製以降は、現行と同型)(ちなみに、Telecaster Bass は、このモデルのレプリカとして製作された物で、1968年に製作が開始された)  ジョンが所有しているオールド・プレシジョン・ベースは、’54年〜55年製の物と思われる。その理由として、ボディの色がサンバーストであること。右腕が当たる部分のボディの形状が、それまでの角張った形ではなく、丸みのある形状(コンター)に変更されていること。木製フィンガーレストのビスが1個のみのタイプである事、などが挙げられる。 なお、ジョンはこの木製フィンガーレストをピックアップ上部(ピックアップフェンスのビス穴痕)に取り付けて、そこに親指を置いて弾く方法をとっている。

79年のパリ(パヴィリオン・ド・パリ)公演日を収めたブートビデオでの"Spread Your Wings""Dreamer's Ball"等で弾いているのを確認できる。また、パリ公演複数日分(他日本公演含む)ブートビデオでの"Bo Rhap""Tie Your Mother Down""Sheer Heart Attack""We are The Champions"で弾いているのを確認する事が出来る。("Rare Live-Tie Your Mother Down"でも確認可能)  
他写真集等から"We Will Rock You (Slow Version)"でも弾いていた事が確認出来る。特定の曲に使うという訳では無く、気分次第で決めていた様だ。

(78年、アメリカンツアー中に入手か?・・・)
KRAMER DMZ 4001

“Play The Game”のPVなどで見る事が出来るクレイマー製ベース。
ライヴツアーのサブベースとしてステージに準備されていた時期があるが、使用頻度は少く、無いと言っても良い・・・。
ネックは、ヘッドまでスルーのアルミ材で、アルミを木で挟む様な構造になっており、その上からラッカー塗装されている。 触った感触は鉄の冷たさで、とても弾きやすいとは言い難いが、音質はとても良い。
恐らくこれも、70年代後期の当時のモデルと思われる。
FENDER PRECISION SPECIAL No.1

ボディとマッチングヘッドのグレーカラーはカタログ外仕様である為、フェンダー社から譲り受けた可能性が高い。81年に入手。
1ボリューム、2トーン、ブースト用スイッチを装備したアクティブタイプ。ヘッド部には「Fender Precision Special」のロゴ。
ライヴでは“Under Pressure”等で使用。
このモデルのオリジナルは、全てのパーツがゴールドメッキ仕様であるが、直ぐにノーマルパーツに変更したと思われる。オリジナルのゴールドパーツは“Black Precision”に流用されたのかも知れない
86年の“Magic Tour”では、1ボリューム、1トーンに変更されている為、パッシブに改造された可能性がある。また、ピックアップカバーが白から黒に変わっている為、ピックアップの変更が行われている。
FENDER PRECISION ELITE

スティングレイの次に有名なサブ用ベース。
One Vision”等、様々なPV、レコーディングで使用している。
FENDER社が82〜83年頃に作ったプレシジョンのアレンジモデルで、全てゴールドメッキパーツ、ピックアップはレースセンサータイプ。
ヘッドのロゴ部分には「Fender Precision Bass」としか書かれていないが、ネックプレートに「Fender Elite」と刻印されている。
ブリッジはFender製の最新タイプの物が標準装備されている。
91年の"Headlong"では、トーンコントロールのノブが無く、ヴォリュームのノブはクロームの物に交換されている。92年の"Freddie Tribute"時は、トーンコントロールが外され、ヴォリュームのみになっている為、パッシブに改造されたと思われる。
ちなみに、86年ネブワース・ラストライヴでの“Radio Ga Ga”で、このベースをアンプの方向へ投げつけている(ビデオ「Rare Live」“Radio Ga Ga”のエンディングを参照)。
(←ベースを投げています。)
また、このコンサートの"We Are The Champions"でこのベースを使用した為、クイーンのコンサート史の中で最も最後に使用したベースという事になる。

WAL CUSTOM BASS

’88年プリンス・トラスト・コンサートにて使用していたベース。
’83年頃のマーティン・チェンバース、ヴィタス・ゲルレイテスらとのセッション画像が確認されている為、入手はこの頃と思われる。
ハムバッキングタイプのピックアップを2つ装備。
ヴォリュームコントロール x 2、トーンコントロール x 2。
アクティブタイプのベース。


(←クリックで拡大画像)

WARWICK BUZZARD

THE WHOのジョン・エントウィッスルがジョン・ディーコンの為にデザインしたベース。
PBタイプのスプリットタイプのピックアップが2個付いており、ボディとネックのバランスも良さそう。
実際に弾いた音は聴いた事が無いので、詳細は分からないが、恐らくアクティブタイプのベースと思われる。
GIFFIN CUSTOM BASS

Roger Giffin氏が70年代中頃に設立したGIFFIN社。GIFFIN社がジョンの為に作成した物か、ジョンの依頼を受けて作成された物か、分からないが、85年〜86年の間に入手したものと思われる。
80年代中頃の、GIFFIN社の「プロトタイプ」に全く近い作りをしている。 ピックアップは、プレベとジャズベタイプを配したいわゆる「PJタイプ」になっており、アクティブ仕様になっていると思われる。
ブリッジ部はシャーラー製ブリッジを使用し、ジョンのプレシジョンベースと作りも似ている為、ジョン自身も愛用している。
FENDER TELECASTER BLACK & GOLD 1981

ジョンが82年のツアーにて使用したテレキャスター。指板がメイプル仕様という非常に特殊なモデルだが、ジョンの為に作られた物ではない。ブリッジには"Fender"ロゴ入り真鍮製のカスタムブリッジが搭載されており、弦は裏通しである。他パーツもゴールドメッキ仕様になっている。
シリアルナンバーが「CE 10484」の為、81年後半製の物と判明。黒のマッチングヘッドで、当時のモデルとしては最高級の物。
"Milton Keynes"等、82年ライヴの"Staying Power"で弾いている。

なお、このテレキャスに付けていた"80年代製Fender ストラップ"は、後の92年"Freddie Tribute Live"の際、"PRECISION ELITE"にて使用していた。("BLACK & GOLD"の付属品だった可能性もある)