Hofner 500/1 World History Keith Custom
ポール・マッカートニー仕様への道

弦を張るその前に・・・(2015年6月)

弦を張るその前に・・・

ほぼほぼ完成致しました。ここでは、弦を張る前に幾つか写真を撮って頂いておりましたので、そのご紹介を致します!最終仕上げから細かい微調整等を含めた、ほぼ完成形のWHです!

弦を張るその前に・・・(1)
まずは、ネック部分です。
ポジションマークには、自然に在る天然の白蝶貝を填め込んで頂きました。サイズもポール使用機と同サイズです。
ナットに関しても新しく作り直して頂きました。近年のHofnerのナットは、厚みが4.5mm、黒の部分が大きめに作られていますが、Old Hofnerのナットは、厚みが5.5mm、黒の部分が小さいのです。この部分には拘って作って頂きました。
削って頂き、形成したペグは、Old Hofnerの2連ペグで見る事が出来る物と同一の形状をしています。ご存じの様にポールはこの形を気に入っていたのか、或いはオールドパーツに拘りがあったのかは分かりませんが、一度壊れてしまったオリジナルのペグを一時は現行品と交換していましたが、現在はオールドパーツに戻しています。
このWHの何より素晴らしいのは、指板の表情と言いますか、フレットをOld Hofnerと同サイズにした事によって、ビンテージ感がとても強く出ています。指板のRも本当に良い感じに仕上がっています!
筆者が選んだハカランダ材ですが、残念な事に、ポール使用機の指板の木目模様とは同じにはなりませんでした・・・。と言いますか、木材の模様まで同じにする事は、絶対不可能なのですね・・・。
せめてもの、色の近い感じで、明るい木目に仕上がった事は、KEITHさんの多大なるご協力もあって、実現する事が出来ました!
あと、ロゴの位置は絶妙なのですが、このWHのロゴは、ちょっぴり文字が太く、やや現代的にも感じてしまう点ですが、いつの日か、Old Hofnerを思わせる様なロゴを入手したいと思っています。

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弦を張るその前に・・・(2)
ボディのバインディングセルには、「使い古した感じの経年変化」を感じさせる様に、黄ばんだ雰囲気のコーティングをして頂きました。
ボディサイド・ボディバックとネックには、激しくも、うっすらと人工ウェザーチェックを入れて頂きました。こんな事が出来るのは、きっと木の事を知り尽くしておられるKEITHさんだけなのでは・・・と思ってしまうのです。。それ程に素晴らしい出来映えになっています!

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弦を張るその前に・・・(3)

テールピースのストラップピン寄りに3本有る金属部分を、Old Hofnerと同じ長さにカットし加工して頂きました。(画像1、画像2)
コントロールパネルは、もちろん、ポール使用機と同じくプラスネジの4点止めです。と同時にコントロールパネルの位置を、ポール使用機と同じ位置に移動して頂きました。(画像3)

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