Fender Precision Bass - Body & Neck 1

ジョンのメインのプレシジョンベースは、「1」と「2」の2本が存在する事は、
他ページで紹介致しましたが、
このページでは、違う角度から「1」と「2」を分析してみたいと思います。
ナチュラル1タイプボディ部(表)
ナチュラル1タイプボディ部(裏)
まず上の画像の「黄色い矢印」と「白い矢印」を観てください。
ベースギターのボディ上部と下部で色が異なっている事にお気づきでしょう。

通常、フェンダー社の“ナチュラル・ボディ”のプレシジョンベースは、
「中央で接合した2枚の板」を加工して製作される物なのですが、
このベースでは、ボディの2/3の部分で接合されています。

ちなみにこの画像は、75年12月24日、“ハマースミス・オデオン”でのライヴのもので、
この日使用したベースは、“ナチュラル1タイプ”のプレシジョンでした。


ナチュラル2タイプボディ部(ハイドパーク)
ナチュラル2タイプボディ部(Somebody To Love)
ところが、こちらのベースはナチュラル2タイプのベースではありますが、
ボディ部は同じ物である事が判ります。ボディ部の2枚板が同じ部分で接合されています。
という事は、ボディはそのままに、ネックのみが別の物に付け替えられた、と考えられるのです。

(写真左:76年9月18日、ハイドパーク・コンサート)
(写真右:76年10月に“Wessex Studios”にて撮影された“Somebody To Love”のPV)

仮に、このボディ部を、“ボディAタイプ”と呼ぶ事にします。


ナチュラル2タイプ
ナチュラル1タイプ
かなり判りづらい画像で見比べてみます。

左側の画像は、ナチュラル2タイプのベースですが、
ボディの接合部が判ります。

右側の画像は、ナチュラル1タイプのベースです。
ボディの接合部は、他の部分にあります。
(詳細は次のページに記してあります)



結論
(画像が存在しない部分は空白になっています)


ネックのロゴの説明


シルバーロゴ
ブラックロゴ

ボディAタイプ
  
ボディBタイプ

シルバーネック+ボディAタイプ

74年頃のボディA。
1971年からジョンが愛用していた、サンバーストベースとしては最も有名なタイプ。
75年の日本公演でも使用された。この時期のメインベース。
ピックガードは暗めの鼈甲柄。

ブラックロゴネック+ボディBタイプ

74年頃のボディB。
ボディの塗装が明らかに「ボディA」とは異なる。この頃のサブ用ベース。
ピックガードは明るめの鼈甲柄。



ナチュラル1タイプ(75年ハマースミス・オデオン)
シルバーロゴネック+ボディAタイプ

塗装剥離後のボディAタイプ。
この剥離作業は、75年5月〜7月の間に行われたと思われる。
"A Night At The Opera"のリハーサルの際には、既に塗装が剥がされている。
ピックガードは暗めの鼈甲柄。

ブラックロゴネック+ボディBタイプ

塗装剥離前、"A Night At The Opera"発表後ギグでのボディB。当時のサブ用。
この後、76年5月〜7月頃の間に塗装剥離作業が行われたと思われる。
ピックガードは明るめの鼈甲柄。


ナチュラル2タイプ(76年ハイドパーク・コンサート)
ブラックロゴネック+ボディAタイプ

76年以降、86年まで使用された、ジョンのナチュラルプレベでは最も有名なタイプ。
ブラックトランジションロゴのネックに交換されているが、恐らくシルバーロゴのネックのラッカー塗装が薄くなってきた為、この新しいブラックロゴタイプのネックに交換したものと思われる
ピックガードは暗めの鼈甲柄。
ナチュラル1タイプ(78年アメリカンツアー)
シルバーロゴネック+ボディBタイプ

78年頃のナチュラルプレシジョンベース。
「愛という名の欲望」等のPVで見る事が出来る当時のサブ用ベースで、
フィンガーレストをピックアップ上部(E弦側)に移設してあるのが特徴。
76年後期以降、現在までこのベースはこの仕様として残される事になる。
ピックガードは明るめの鼈甲柄。


86年“Kind of magic”Recording Sessions
ブラックロゴネック+ボディAタイプ

86年のボディA。
81年頃からボディの凹みなど、傷みが酷くなってきた為か、86年4月頃に、キズの修復後、ボディをリフィニッシュする事になる。
ピックガードは暗めの鼈甲柄。
"FLASH"PV撮影時のシルバーロゴタイプ。 ボディは不明。
シルバーロゴネック+ボディBタイプ

80年、“FLASH”のPVでのシーン。
ボディの接合部が、E弦側のかなり上部にある事が分かる。
ネックはシルバーロゴタイプ。


86年マジックツアー
ブラックロゴネック+ボディAタイプ

86年6月から始まった「マジックツアー」時期のボディAタイプ。
パーツの交換等は有るものの、基本は、76年から使用しているタイプと全く同一。
ピックガードは新たに作り直している。



98年“No One But You”PV
ブラックロゴネック+ボディAタイプ

“No One But You”のPVでのボディA。
2007年5月現在、確認する事が出来る最も最近のボディAタイプ。

89年“The Miracle”PV
シルバーロゴネック+?ボディ

“The Miracle”のPVでのボディ。
恐らく、このPV撮影用に、89年頃のボディだが、ボディBタイプではない。オイルフィニッシュ等は成されていない模様。ボディの木目を観ると、明らかにボディBタイプでは無い事が判る。
ピックガードは明るめの鼈甲柄。


77年“News Of The World”リリース後・・・ボディAタイプ
78年“Jazz”リリース後・・・ボディBタイプ
簡単に結論を述べるとするならば、こうなります。


メイン用ベース
1971年〜1975年5月まで「サンバースト1タイプ」として使用され、
塗装薄利後は「ナチュラル1タイプ」として、1975年後半〜1976年後半まで使用され、
1976年後期(1977年?)〜1986年4月頃まで「ナチュラル2タイプ」として使用していたボディであり、
その後、黒に塗装され、「ブラックプレシジョン」となる。

ネックは当初、シルバーロゴタイプのネックが付けられた為、「ナチュラル1」となったが
76年後半以降はブロックロゴタイプのネックに付け替えられた為、「ナチュラル2」となり、
そのまま「ブラックプレシジョン」となる。


サブ用ベース
69年〜70年代前半製のプレベを1974年頃に購入したと思われる“ブラックロゴタイプのサンバーストベース”は
サブ用として存在したが、76年後半に塗装剥離された際に、ネックをシルバーロゴネックに交換した為、
76年後半以降は「ナチュラル1タイプ」としてサブ用ベースとなる。